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世界3大映画祭の一つ第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間19日にフランスで行われました。
カンヌ映画祭では最高賞となるパルムドールを日本人として21年ぶりに、是枝監督が受賞する快挙を成し遂げました。
いったいどんな作品だったのかなど調べてみました。
受賞作品は?
今回パルムドールを受賞したのは『万引き家族』という作品。
東京の片隅で暮らす、犯罪でつながったある一家の姿を通して、本当の家族の絆を問う人間ドラマです。
是枝監督が、「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」という渾身の作品です。
出演はリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、子役の城桧吏と佐々木みゆ。
日本人過去のパルムドールは?
日本人監督でパルムドールを受賞したのは
- 『地獄門』(1953)の衣笠貞之助
- 『影武者』(1980)の黒澤明
- 『楢山節考』(1983)『うなぎ』(1997)の今村昌平
史上4人目のパルムドール受賞者となったのが今回の是枝監督です。
是枝監督自身では、2001年に『DISTANCE/ディスタンス』で、同映画祭コンペ部門に初出品。
2度目の出品となった2004年の『誰も知らない』で、柳楽優弥さんが史上最年少の男優賞を獲得。
2013年には福山雅治さんが主演した『そして父になる』で審査員賞を受賞しました。
今回は『海街diary』(2015)から3年ぶり5回目のコンペ出品で、ついに最高賞の栄誉を手にしました。
受賞のコメント
パルムドール受賞を受けて、ステージに上がった是枝監督は
「さすがに足が震えています。この場に居られることが本当に幸せです。この映画祭からは勇気をもらえます。映画を作り続ける勇気をもらえます。対立する人々がつながれるのではないかと希望をもらえます。その勇気と希望を、一足先に帰ったスタッフ・キャストたち、これからここを目指す若い監督たちとも分かち合いたいと思います」
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と語り、審査員と握手を交わしていました。
カンヌ国際映画祭という大舞台で最高賞を受賞したということが、どれだけ偉大なのかわかるコメントでした。
出演者からのコメント
父・治役で主演したリリー・フランキーさんは「取ると信じていましたが、現実になると驚きと感動でじんましんが出ました」
妻・信代を演じた安藤サクラさんは「こんな特別な瞬間を共有できること、心からうれしく思います」と祝福した。
是枝作品の常連、樹木希林さんは「行きの飛行機の避雷針が雷を受けました。座席の天井が破け、酸素マスクや破片やゴミが、バラバラッと落ちて来ました。『是枝さん、もうくす玉が割れちゃったから賞はおしまい』-のはずがめでたいことです」とユーモアたっぷりに祝った。
やはりパルムドールの受賞は出演していた役者さんにも大きな喜びのようです。
まとめ
世界3大映画祭のカンヌ国際映画祭5回目の出品で、是枝監督がパルムドールを受賞。
日本人としては4人目21年ぶりの快挙となりました。
受賞作品は「万引き家族」
ストーリーは
「東京の下町で質素に暮らす、一見ありふれた家族。
しかし、彼らは生計を立てるため、家族ぐるみで軽犯罪を重ねていた。
犯罪でしかつながれなかった家族の “許されない絆”が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。
人と人との関係が希薄な今の時代に、真の “つながり”とは何かを問う、心揺さぶる衝撃の感動作となっている。
息子と協力して万引きを重ねる父・治をリリー・フランキー、その妻・信代を安藤サクラ、彼女の妹・亜紀を松岡茉優、家族の“定収入”として年金を当てにされる祖母・初枝を樹木希林が演じる」
6月8日全国公開となるこの映画、パルムドール受賞作品ということもあって、期待が高まりますね。
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